アニメ・漫画・特撮どんと来いなオタクブログ
Pi .Pi .Pi. Pi…
朝、目覚ましの音で現実世界に引き戻される…。そして、いつもの如く胸の傷跡を押さえ目からは涙が溢れており、肩で息をしている。どんな夢を見ていたのか覚えていないのにもかかわらず毎度の如く泣いて何かに怯えている。まるで怖い夢を見た幼児のように…
誰にも心配をかけたくないから相談も出来ない。それに夢自体を覚えていないのだから相談しにくいってのもある。
いつも、このことはオレの胸の中にしまわれる。誰にも気付かれないようにそっとしまわれる。
とりあえず、この涙の後をどうにかしないといけない。
こういう時に自分の兄貴が低血圧で朝が弱いのが救いだ。
永人は絶対オレよりも早く起きてくるなんて事はありえないからな。
二人での生活にも慣れた。両親が事故で死んでから、施設に入っていたけどオレ達が高校に進学するときに出て二人で生活を始めた。
学校近くのマンション。都会の一等地にあるから、兄弟二人で住むような安いマンションじゃないんだろうけど、母親と友人関係だったらしい理事長のご好意に甘えて住んでいる。どうやら、このマンションも理事長の私物の一つらしい。
その私物の一室を昔の友人の子供であるオレたちに貸してくれた理事長。
オレたちが高校に通えているのも彼が授業料を免除してくれているおかげだった。
母が理事長にとって死んだ友人であることぐらいしかオレは知らない。 そんな血の繋がりもないオレたちに優しくしてくれて何もかも援助してくれるのはありがたいんだけど、正直、ここまでしてもらっていいのか?
超一流有名私立学校の理事長なぐらいだからお金には困らないのかもしれないけど気が引ける。
オレたちの行動ひとつひとつが、首を真綿で締め付けるようにジワジワとあの人を追い込んでいるのかもしれないのだ。
こんな涙ぐらいで凹んでいてはいけない。
優しい2人を心配させるような事はしてならないのだから。
朝、目覚ましの音で現実世界に引き戻される…。そして、いつもの如く胸の傷跡を押さえ目からは涙が溢れており、肩で息をしている。どんな夢を見ていたのか覚えていないのにもかかわらず毎度の如く泣いて何かに怯えている。まるで怖い夢を見た幼児のように…
誰にも心配をかけたくないから相談も出来ない。それに夢自体を覚えていないのだから相談しにくいってのもある。
いつも、このことはオレの胸の中にしまわれる。誰にも気付かれないようにそっとしまわれる。
とりあえず、この涙の後をどうにかしないといけない。
こういう時に自分の兄貴が低血圧で朝が弱いのが救いだ。
永人は絶対オレよりも早く起きてくるなんて事はありえないからな。
二人での生活にも慣れた。両親が事故で死んでから、施設に入っていたけどオレ達が高校に進学するときに出て二人で生活を始めた。
学校近くのマンション。都会の一等地にあるから、兄弟二人で住むような安いマンションじゃないんだろうけど、母親と友人関係だったらしい理事長のご好意に甘えて住んでいる。どうやら、このマンションも理事長の私物の一つらしい。
その私物の一室を昔の友人の子供であるオレたちに貸してくれた理事長。
オレたちが高校に通えているのも彼が授業料を免除してくれているおかげだった。
母が理事長にとって死んだ友人であることぐらいしかオレは知らない。 そんな血の繋がりもないオレたちに優しくしてくれて何もかも援助してくれるのはありがたいんだけど、正直、ここまでしてもらっていいのか?
超一流有名私立学校の理事長なぐらいだからお金には困らないのかもしれないけど気が引ける。
オレたちの行動ひとつひとつが、首を真綿で締め付けるようにジワジワとあの人を追い込んでいるのかもしれないのだ。
こんな涙ぐらいで凹んでいてはいけない。
優しい2人を心配させるような事はしてならないのだから。
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序章
オレたちの同じところについている傷跡…一卵性双生児だから顔も同じ、身長も同じぐらい、そして傷跡も同じところ…
小さい時は何も思わなかったけど、今になっては何故オレと永人の胸にこんな大きな傷跡があるのかがとても不思議だ。
どうして自分達に傷跡があるのかオレたちは全く覚えていない。こんな大きな怪我をしたのだったら思えていても良さそうなのに、二人とも何も覚えていない…
永人は何も覚えてないことを気にするなって言っていたけど、この傷跡の原因はオレたちにとって忘れてはいけないモノだったような気がして仕方ないんだ…。そう、この傷跡の謎さえ解ければ悪夢はやむような気がする。いや、朝起きると何も覚えてないから悪夢がどうかも実際は分からない。でも、朝起きると泣いている日が増えた。何が悲しいのかさっぱり分からないのに涙が止め処なく溢れ続ける。
まるで何もかも自分が悪いかのように…
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