アニメ・漫画・特撮どんと来いなオタクブログ
序章
オレたちの同じところについている傷跡…一卵性双生児だから顔も同じ、身長も同じぐらい、そして傷跡も同じところ…
小さい時は何も思わなかったけど、今になっては何故オレと永人の胸にこんな大きな傷跡があるのかがとても不思議だ。
どうして自分達に傷跡があるのかオレたちは全く覚えていない。こんな大きな怪我をしたのだったら思えていても良さそうなのに、二人とも何も覚えていない…
永人は何も覚えてないことを気にするなって言っていたけど、この傷跡の原因はオレたちにとって忘れてはいけないモノだったような気がして仕方ないんだ…。そう、この傷跡の謎さえ解ければ悪夢はやむような気がする。いや、朝起きると何も覚えてないから悪夢がどうかも実際は分からない。でも、朝起きると泣いている日が増えた。何が悲しいのかさっぱり分からないのに涙が止め処なく溢れ続ける。
まるで何もかも自分が悪いかのように…
誰かが幸せになったら 誰かが不幸になる コレが世の摂理 例外はない 僕の痛みの終了と君の痛み始まりも同時だった あまりの痛みに声を出すことも出来ず 肩で息をしている姿を上から眺める 少し刃を動かすと途端に上がる悲鳴 悲鳴によって落ち着いていく精神 僕が幸せになり 君が不幸になった瞬間 ■お題提供■ 追憶の苑 様 歪んだあなたへの100題
ふわり、ふわり ただ舞い落ちる雪
何か使命を帯びているわけでもなく、この汚れきった世界に堕りてくる純白の妖精
すべて灰色に見える中で 一際綺麗な白…
白いシーツを身にまとい、俺はカーテンと窓を開き、雪に一歩ずつ近づいてゆく…
「ゆき…」
何か愛しい者を触れるように手を伸ばしてみても、触れられない…
やっと、触れられたと思った瞬間溶けて消えてしまう。
後に残るのは冷たいという感覚だけ。
どうして神は、彼らを地上に送るのだろう。
こんなところに送られたって、すぐに消えて無くなってしまうだけなのに…
さぁっと、冷たい風が身にまとっている白いシーツを揺らす
まるで許されない恋をした恋人同士のように見つめて、
手を伸ばしてみても、やはり消えてしまう…
触れると壊れてしまうのなら、ただ眺め続けておくしかないのか?
そんなの哀しすぎる…
舞い落ちる雪にそっとキスをする
冷たいキス…溶けてしまった雪で彩られた唇
やはり、俺には見ている事しか出来ないのかもしれない…
ふわり、ふわり
それでも舞い落ちる白い雪
何の使命を帯びるわけでも無く、地上に降りてくる純白の妖精…
何か使命を帯びているわけでもなく、この汚れきった世界に堕りてくる純白の妖精
すべて灰色に見える中で 一際綺麗な白…
白いシーツを身にまとい、俺はカーテンと窓を開き、雪に一歩ずつ近づいてゆく…
「ゆき…」
何か愛しい者を触れるように手を伸ばしてみても、触れられない…
やっと、触れられたと思った瞬間溶けて消えてしまう。
後に残るのは冷たいという感覚だけ。
どうして神は、彼らを地上に送るのだろう。
こんなところに送られたって、すぐに消えて無くなってしまうだけなのに…
さぁっと、冷たい風が身にまとっている白いシーツを揺らす
まるで許されない恋をした恋人同士のように見つめて、
手を伸ばしてみても、やはり消えてしまう…
触れると壊れてしまうのなら、ただ眺め続けておくしかないのか?
そんなの哀しすぎる…
舞い落ちる雪にそっとキスをする
冷たいキス…溶けてしまった雪で彩られた唇
やはり、俺には見ている事しか出来ないのかもしれない…
ふわり、ふわり
それでも舞い落ちる白い雪
何の使命を帯びるわけでも無く、地上に降りてくる純白の妖精…