灼熱の業火に焼かれて消えてしまうぐらいなら、純白の生きとし生けるものがいない世界に行こう。
二人揃って手を繋いで眠るように旅立とう。
そうしたら、僕達はいつでも一緒に居られる。
君だけを旅立たせたりはしないよ?
ちゃんと僕も付いていく。
誰もいない空間を抜けたら、そこは目的地。
もう冷たくなっている君を抱きしめながら、舞い降りてくる純白の結晶を・・・ただ、ただ眺める。
ほら、綺麗だろ?
問いかけても君は答えない。
それでも、僕は君に問い続ける。
いつか、いつか、君が答えてくれるかもしれないから・・・・。
この、白き天使達が僕たちの望みをかなえてくれるかもしれないから・・・
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